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2021.11.30

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今話題のプログラミング教育の充実が
最大の強み!TDUの教育の特色に迫る!

交通の便が良いJR中央線の「東小金井駅」を最寄りとする東京電機大学中学校・高等学校は、開校当時から情報教育を行っている学校だ。今回は、そんなTDUの特色が見える教育プログラムについてインタビュー。新しい学習指導要領「情報」を先取りしたプログラミング教育に注目!

TDUの圧倒的強みである「プログラミング」教育

東京電機大学中学校・高等学校(以下、TDU)では、教育の特色が大きく3つある。その中でも最大の特色である情報教育では、プログラミング教育がなされている。今回はプログラミング教育について平川吉治先生に詳しく伺った。中学1年生からパソコンを使い、最終的には生徒自身でプログラミングができるように基礎から学べるTDU独自の教育プログラムがあるという。授業では、2018年度から導入した教育用ロボット「※こくり」を使用し、生徒自身でプログラミングをしてロボットを動かすという、より実践的な授業を展開している。「こんな風に動いたらいいな、という思いをプログラミングで実現することで楽しさや喜びを感じてほしい」と平川先生は話す。また、学園全体の情報や様々なメディアを全学的な視野で活用できるようにサポートする「総合メディアセンター」という系列大学の専門機関が、中高のICT化をバックアップしていることも心強い。こうしたTDUの情報教育は、技術の習得はもちろん、習得した技術を使って「何を伝えるのか、実現させたいのか」を考える想像力やそれらを相手に伝える表現力を鍛えることを目指しているそうだ。2020年度からは小学校でプログラミングが必修となり、中学高校で学ぶ情報教育も今後大きく変化していくなかで、プログラミングは教育の中で特に重要視されていくものだ。しかし、新しい学習指導要領の「情報」が目指すプログラミング思考の習得はTDUが創立当初から力を入れてきた情報教育そのものであり、新たな学習指導要領を先取りした授業内容になっている。この独自の教育プログラムがTDUの最大の強みと言っても過言ではないだろう。今後はさらに情報教育の充実、拡大を目指していくそうだ。

多彩な学習プログラム

2021年度より中学校の教育課程に独自教科「探究」が設定され、中学3年間、週1時間の授業で探究学習に取り組んでいる。この探究学習もTDUの教育の特色のひとつだ。この探究学習の学習目標は、「課題認識、調査、分析・思考、まとめ・表現、新たな課題認識」というサイクルを回しながら授業をしていくことで、探究力・課題解決能力を育成することにあるそうだ。また先日は、中学2年生の社会の授業で、大学の考古学を専攻する先生と合同で授業を行った。物質工学科の大学の先生が日本の古墳から発掘されたものの成分を分析したものを提示し、それが、いつの時代に世界のどこから伝わったものなのかを地図や史料で読み解いていく。理系と文系の両方の資料を分析し、相互に補完しあう関係であることを生徒たちは実感したようだ。平川先生は、「楽しみながら探究力や課題解決能力を育んでいってもらえるように、今後もさらに大学と連携していこうと考えている」と話す。このような探究的なアプローチは、様々な授業を通してステップを踏みながら、その方法を身につけていくのだそうだ。情報収集の際にはウェブサイトや文献での調査以外にも、研究テーマにあわせたフィールドワークを行うなど、「探究」の授業内の活動だけでなく他教科と連動したりすることもある。さらに、理科見学会、社会科見学会なども設けられており、生徒が「探究」の授業で学んだことを深め、実践できる環境が整っている。

競技はマスクや手袋をつけて行った体育祭

TDU式の英語教育とは

TDUの教育の特色は、情報教育、探究学習のみではない。充実した異文化理解教育も魅力のひとつだ。その中でも、英語教育では「基本知識のインプット」と「実際に使ってみるアウトプット」を繰り返すことで語学力の向上を図っているという。中学1年生から中学3年生までは英会話の授業を設置し、1クラスを2分割して、それぞれにネイティブ教員をつけ4技能を高めていく。また、英語検定試験の必須受験や授業内での確認テスト以外にも「朝テスト(高校)」「夕テスト(中学)」を行い、基本知識の定着を図っている。このように、TDUでは今後さらに国際交流が必須になるであろう社会で活躍するためにも、英語を「国際人の基本スキル」として身につけていく。また、希望者に対しては異文化交流を促進するプログラムを用意。カナダへの3か月短期留学や、夏休みを活用したホームステイプログラムなど日常的なコミュニケーションで使える英語を学び、実践する体験を通して学習意欲の向上が期待できる。さらに、「カンボジアスタディツアー」では、ホームステイをしながら現地の小学校で日本語や英語の指導や日本文化を伝える活動を行う。「学びにいく」のではなく、「文化の交流」を肌で感じることのできるプログラムだ(本年度はオンラインで実施)。「中学高校6年間はぜひ様々なことに挑戦してほしい」と平川先生。このTDUの特色あるカリキュラムを存分に活用すれば、充実した6年間が過ごせることは間違いない。

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