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2021.10.30

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不確実な時代を自分らしく生きるために。
夢に向かい挑戦し、実現する力を養う。

今から約100年前、女性の自立のための学びの場として設立された洗足学園中学高等学校。不確実・不安定な時代を生き抜いていくために必要な力とは何か。同校では、一人一人が「幸福な自己実現」できるよう、主体的に行動し、グローバルに活躍できる女性、そして、社会に貢献できる女性の育成を目指す。今回は、社会で活躍する2人の卒業生に、洗足生時代と今についてお話を聴いた。

OGの話に背中を押されて、

Aさんは、大学卒業後に大手通信キャリアに勤務。社長の特命案件を扱う部署に所属している。昨年はコロナ禍で不足している医療用物資などを調達し、国内の医療従事者に届けるプロジェクトの担当として奔走した。現職に就いたきっかけを聴くと、「もともと工学や建築、まちづくりに興味があって、高1で理系に進むか迷っていました。そんな時に、OGの方のお話を聞いて、私もその方と同じ東大の工学部に行こうと決めて。大学では、インフラや電力関係の勉強をしていたので、それに関わる仕事をしたいと思ったことがこの会社を選んだ理由です」と、Aさん。小学校3年生で海外から帰国。4歳上のお姉さんが洗足に入学していたこともあって、同校の受験を決めたという。「帰国が小3の時でしたから、高学年まで海外にいた人たちに比べるとやはり英語力が劣る部分があります。でも、そういうレベルの高い帰国生の中で過ごせてよかったですし、手厚くサポートしていただける環境もあって、授業に真面目に取り組むうちに、問題なく成績が伸びていった印象があります。英語を頑張って勉強したことは、大学受験でも今の仕事においても、とても役に立っています」。

ミネルヴァカフェの入り口/中の様子

部活動も受験も全力で
取り組んだ洗足生時代

学生時代には、スポーツに打ち込んだ。「中高はずっとバトミントン部でした。高2で副部長を務めた時、中1から高2まで5学年が一緒に活動する上で、どうすれば各学年の力を伸ばせるのかと、高2の部員みんなで知恵を絞り、役割分担を考えたことがあります。チームワークが育っていくことが感じられ、とても貴重な経験になりました。高3の5、6月までは部活動を頑張って、そこから受験にスイッチが切り替わりました。友達の頑張りが励みになり、先生がたの激励などがあったおかげで頑張れました」と、Aさんは振り返る。最後に、未来の洗足生へのメッセージをお願いすると、「洗足学園ではのびのびと6年間を過ごすことができますし、先生がたがいいタイミングで良い講演やOGの方とのつながりを作ってくださいます。卒業後に良い未来が待っていると思いますので、ぜひ洗足を選択肢に入れていただければと思います」と、笑顔で話してくれた。

国際関係を学び、
海外の開発援助に携わる

中高時代から紛争影響地域の支援に興味があったというBさん。国際関係の勉強をするために東大文Ⅰを受験し、合格。「今はエジプトの教育協力が主な仕事です。例えば、エジプトの小学校に日本の学級会や学級指導、日直や掃除といったものを導入し、普及していくようなプロジェクトを担当しています。私は、どんな国でも教育は絶対に必要な基礎の部分だと思っています。入社3年目くらいから教育案件を数多く担当するようになりました」と、Bさん。様々な国を巡って感じたことを聴いてみると、「海外のあまり治安の良くない国というと、日本の報道では危なくて事件が多発しているイメージが強いのですが、実際に行くと、そこでは人々が普通に日々の生活を営んでいます。そういうことを忘れずに接していかなければと、国々を訪れるたびに思います」。

大集団をまとめる部長を経験。
洗足で過ごした充実の日々

部活動は、中高を通して吹奏楽部。Bさんは、高2の時に部長を務めたそうだ。「秋の文化祭と3月の定期演奏会が2大イベントですね。吹奏楽部は100人以上部員がいるので、大きな集団を同じ目標に向かってまとめ上げるにはどうすればいいのか、部長としていい経験になりました」と、充実した学生時代を振り返る。ただ、部活動以外にもやってみたかったこともある。「課外活動をもっとやっておけばよかったかなと思います。国際関係に興味があったので、模擬国連で実際に海外に行ったり、国内でいろんな方のお話を聴きに行ったり、そういうことができたら、面白かったかもしれません」と、Bさん。では、未来の洗足生にはどんな学生時代を過ごしてほしいと思うだろう。「中高時代はその後の人生を考えるにあたって、いろいろなことを見聞きし、考えたり悩んだりする時期だと思います。洗足には自分の可能性を信じて頑張る生徒を応援してくれる雰囲気があります。ぜひ、洗足でよい学生生活を送ってください」とメッセージをくれた。

洗足学園中学高等学校 宮阪元子校長

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