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2022.07.15

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学校を信頼できるからこそ自分のことを好きなだけ。
学業と芸術活動を両立する聖光生の努力に迫る!

JR根岸線山手駅から徒歩8分に位置する聖光学院中学・高等学校は、カトリックのミッションスクールである。そんな聖光の特徴は、学校のカリキュラムだけでなく、生徒個人の芸術活動をも応援する校風だ。今回は、ピアノコンクールにて好成績を残した聖光生のインタビューから、勉学とピアノ、そして今後彼ら自身が挑戦したいことを両立していく、その秘訣が明らかに!

学業との両立で掴み取ったピアノコンクール入賞

第23回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA、中学生部門の全国大会において、聖光学院から2名銅賞を獲得した。これによりアジア大会への出場権も獲得し、それぞれ奨励賞を獲得する素晴らしい結果を残した。今回は、見事入賞した中学3年生の山本智貴くん、中学2年生の吉田怜生くんに学業とピアノを両立させ結果を掴み取った秘訣をインタビューした。山本くんは、5歳からピアノを続けているそうだ。「当時、鉄道が好きで発車ベルをピアノでどうにか再現できないかなと思って弾き始めたのがきっかけです。」と話す。さらに、中学進学の際には、ピアノの継続について考え、「生徒の芸術活動を応援してくれるような聖光の校風は、ピアノなど自分のやりたいことと学業の両立を支えてくれるのではないかと思い、この学校を目指しました。」という。今回のコンクールに向けては、毎日学校の授業の復習や宿題と並行して、1日2時間ほどピアノの練習を行なったそうだ。吉田くんも、ピアノは5歳から始めたそうだ。「母の勧めでピアノレッスンの体験に行ったときに楽しかったので始めました。」と話す。今回のコンクールはピアノの先生から勧められ、「よく調べてみて興味が湧いたので挑戦してみようと思いました。」と教えてくれた。毎日の学校生活では、学校の勉強とピアノの練習をどちらも欠かさず行っていて、コンクール前には両立しながらも毎日2時間ほどピアノの練習にあてていたそうだ。彼らの残した好成績は、毎日継続してピアノに向き合う時間をとりつつ、学校の勉強も手を抜かず中学生活を充実させている背景があるようだ。

学校にてピアノを弾く山本くん

聖光祭聖堂コンサートにてオルガンを弾く山本くん

「塾いらず」、勉学とピアノを両立する秘訣

このように、文武両道まさに実現している聖光生だが、その秘訣は学校の授業や教育環境にあるようだ。山本くんは個人でピアノを続ける一方で、学校ではオルガン同好会とコンピューター部に所属しているという。多忙な中ですべてをこなす山本くんの勉強方法は、主に学校の復習をすることだと話す。「聖光は、学校の授業をしっかり受けて自分で復習することを積み重ねていけば大学進学できる、といいます。それを信じて塾には通っていません。」と話す。また、その授業内容もよりハイレベルなようだ。小学3年生から数年間、アメリカに滞在し、聖光には帰国生入試で入学した吉田くんは、「ほかの学校と比べて授業はハイレベルだと感じます。」と話す。アメリカでは現地校に通い、英語での日常会話はもちろんのこと、中学2年生にしてすでに英検準一級を取得している吉田くんでも英語の授業は楽しく、かつ、得意科目なのだという。数学の授業では、中学校の内容にプラスαとして高校の内容を組み込んでいるようで、「少し難しいけど高校の内容でもわかるように先生方が授業してくれます。」と吉田くん。このように、生徒からは聖光の授業への厚い信頼が感じられ、このような信頼があってこそ彼ら2人のように勉学、ピアノ、学校生活、まさに「文武両道」が成り立っているのではないだろうか。山本くんは、「聖光は学校を信頼して自分のことを実現できる学校だと思います。そして、同時に聖光のいいところだとも思う!」と語る。また、「勉強だけではなく、宿泊行事が年に数回と多いところも聖光のいいところ。友達とたくさん関わることができたり、いろいろなところに行って様々な体験ができるのも聖光ならではです。」と吉田くんも聖光の魅力について語り、今後の受験生に向けてエールを送った。

サンフランシスコのピアノコンクールで入賞した吉田くん

アメリカに住んでいた時の吉田くんとそのご家族の写真

聖光生の将来のビジョンは…?

すでに学業、ピアノ、学校生活、と両立し充実している山本くん、吉田くんに今後目指すことについて話を伺った。来年高校生になる山本くんは、高校で挑戦したいことについて、「新しい同好会を立ち上げたい」と話す。また、最近は特にピアノ協奏曲に興味があるようで、「聖光にあるオーケストラとぜひ共演したいです!」と力強く語る。また、「ピアニストにとっての『夢』は人それぞれ違います。ただ自分の中の『ピアノ』の位置づけは、もうすでに趣味の域を超えています。」と話し、さらに上達するために「左手の強化」を挙げた。「左手を感覚的な部分で右手同様に動かせるようにしたい。ワクチン接種も右利きだけどわざと右に打ちました(笑)」と山本くん。今後もピアノは継続していこうとする熱い姿勢がうかがえた。来年中学3 年生に進級する吉田くんは、今後のピアノへの取り組みについて、「ただ弾くだけではなく、音に気持ちを込めてその場で聴いてくれている人の心に残る演奏を目指したい。」と話す。今後は、他のコンクールでも賞を獲得したいという。また、将来は「まだイメージはないけれど人のためになるなにかに携わりたい」といい、そのためにも「勉強とピアノの両立は今後もコツコツ続けていきたいです。」と語ってくれた。勉学と自分のやりたいこと、目指していることを両立させながら学生生活を送る聖光生。その背景として、生徒がどれほど聖光を信頼しているか、そして聖光がどれほど生徒たちを信頼させているかが今回のインタビューで明らかとなっただろう。今後も、文武両道でさらに活躍していく聖光生に期待!

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