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2022.07.15

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「僕らの思う男子校のいいところは…」
茶道・剣道を取り入れた藤嶺の人間教育に迫る

遊行寺の山門をくぐり、境内に入る所で本堂に向かって一礼をしてから登校する生徒たち。校舎はお寺の中に位置するため、静かで落ち着いた雰囲気を肌で感じながら通えると生徒たちもお気に入りだそうだ。そんな藤嶺では、茶道・剣道をはじめとした人間教育が行われており、このような授業に刺激を受け学生生活を充実させている藤嶺生に、男子校ならではのいいところ、藤嶺ならではのいいところをインタビューした。藤嶺独自の人間教育カリキュラムを生徒目線でお届け!

日本人としての自覚、
アイデンティティをしっかりと身につける

藤嶺では、人間教育として、茶道教育、剣道教育を行っている。茶道・剣道を5年間、隔週1時間で必修になっているこのカリキュラムを中学3年間受講し、今受講4年目を迎えた高校1年生の段雄順くん、池内智徳くんに話を聞いてみた。段くんの過去3年間茶道教育を受講して印象に残っていることは、中学3年生の時に行った『卒業茶会』だそうだ。「亭主の役をやりました。亭主というのは茶会においてその場の雰囲気をつくる重要な役なのですごく緊張したけど、担任の先生に一番いい茶会だったと褒めてもらえてうれしかったのを覚えています。」と語る。池内くんは、剣道教育が印象に残っているそうだ。「授業では礼儀作法からはじまり、剣道について細かいところまで教えてもらいました。今思い返してみると、細かいことでさえも大切だと思います。」と話す。このように、グローバル教育の根本である日本人としての自覚、アイデンティティを身につけるために行われているこの藤嶺の茶道教育、剣道教育は生徒にとっても印象に残る授業であることがわかる。また、段くんも池内くんも茶道部に所属している。やはり茶道部ということもあり、2人とも藤嶺のお気に入りの場所は『茶室』だという。「男子校に茶道部はなかなかないと思います。やっぱり『茶』が好きで、振る舞いはまだ下手だけどやっているうちに上達していくのが楽しくて、どんどん茶道の魅力に引き込まれています。」と話す池内くん。また、茶道の上達について、「たとえば、亭主役でいえばお辞儀はゆっくりすればするほど美しく見えるし、畳を歩くときにはかかとをできるだけ見せずに擦るように歩くとき綺麗に見えます。こういうところに練習の成果が出ると思います。」と、お客様にいかに美しく見せるかについて話してくれた段くん。また、池内くんは「抹茶を薄い緑に点てるのはとても難しいことです。そこに近づけるように練習しています。」と話してくれた。このように、2人の話を聞いていると、藤嶺の茶道教育、剣道教育は生徒にとって非常に魅力的なものであり、教育の幅を広げて生徒自身が熱中できるものになっていることがわかった。

茶室にて笑顔で話す段雄順くん(写真右)池内智徳くん(写真左)

茶道教育の様子

藤嶺生が語る『藤嶺の魅力』

茶道教育、剣道教育といった他の学校にはない独自の人格形成教育を持ち、生徒たちを魅了する藤嶺だが、藤嶺の魅力はこれだけではない。生徒目線からさらに藤嶺の魅力を聞くべく、中学3年生の藤井和希くん、藤井佳希くんの双子の兄弟にもインタビューした。「もともとは、茶道や剣道など他の学校では必修ではない日本文化の体験ができることがとても魅力的で受験しました。」と藤井兄弟。もちろん、茶道教育、剣道教育も楽しく受講しているようだが、教科ごとの授業もとても楽しいという。「先生方がとても楽しそうに授業してくださるので、こっちも楽しくなります。」と話す。2人とも特に数学や理科が得意だそうで、日常生活でも「マイペースながらやるべきことはちゃんとやっています。」と、兄弟で切磋琢磨し合って勉学に励んでいることがうかがえる。また、「授業内だけでなく、放課後にも勉強を教えてもらうことができて、面倒見の良い先生方に囲まれて勉強できていると思います。」と池内くん。段くんは、「やっぱりお寺の中に校舎があるのは落ち着いていてお気に入りです。」と藤嶺の魅力をそれぞれ思い思いに話してくれた。また、これからの受験生に対して「やはり日本ならではの茶道、剣道教育は魅力的。日本が好きな人におすすめです。」と和希くん。「入学してからみんなでわいわいできる、男子校だからこその良さをぜひ入学後に感じてほしいです。」と佳希くん。人間教育だけでなく、学習指導においても藤嶺の面倒見の良い先生方のいる環境や男子校ゆえの団結感は藤嶺生を魅了しているようだ。

藤井和希くん(写真右)藤井佳希くん(写真左)

藤嶺生、これからの挑戦

このように、伸び伸びと学び、成長し続けている彼らにこれから挑戦したいことについて話を伺った。あと2年ほどで大学受験を迎える高校1年生の段くんは、国内の大学を志望しているという。そのために、「今は学校で楽しい思い出を作って大学受験の糧にしたい。」と話す。受験後には得意な英語を生かして海外旅行がしたいと、しっかり先を見据えているようだ。同じく高校1年生の池内くんは、「悔いのない人生を送りたい。」と話し、「そのために何事にも挑戦しようと思っています。小さいことだけど、授業中に間違えてもいいから発言するようにしています。」と、彼自身の目標に向かってすでに行動しているようだ。また、来年高校生となる和希くん、佳希くんは、「城巡り」が趣味だそうで、長期休みなどを活用し家族で全国各地へ出向いているそうだ。今年の夏にはお茶で有名な京都の宇治に行きたいそうで、「卒業研究は茶道と好きな城について書こうと思っています。」と話す。今までの城巡りの中で和希くんのお気に入りは白河小峰城、佳希くんは松本城だといい、それぞれの魅力について熱を込めて話してくれた。今後は、北海道や沖縄、九州に足を運んでみたいという。このように、茶道、剣道を通した人間教育の中で伸び伸びと育つ藤嶺生は、学校生活だけでなく将来のビジョンや自身の目標や趣味に対しても自由に、かつ、熱中していることがわかるインタビューであった。

新学生食堂の藤嶺カフェ

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